既製カーテンのサイズはどれくらい? 目安やサイズの測り方を解説


「既製カーテンを購入したら、長さや幅が足りなかった」

このような失敗は、カーテン選びにおいて珍しいことではありません。窓の形状は多種多様にあるため、取り付けたい窓のサイズをしっかりと把握した上でカーテンを購入することが大切です。

今回は、既製カーテンにおけるサイズの目安やオーダーカーテンの特徴、カーテンサイズの測り方、カーテンのサイズが合わなかったときの対処法を詳しく解説します。カーテンサイズに関する疑問や悩みを、スッキリと解消していきましょう。

カーテン選びはサイズの確認が最優先

上記写真のカーテンはこちら

カーテンを選ぶ際、「どのような色にしよう」「質感のイメージはこんな感じ」など、デザインや生地を優先して考えてしまう傾向があります。しかし、最も優先するべきポイントは「カーテンのサイズ」です。

もしもカーテンサイズが合わないと、サイズが小さい場合は隙間から光が漏れる、大きい場合は生地が床に着いて汚れやすくなるなど、生活する上でさまざまな支障が生じます。

最近は、「ブレイクスタイル」としてあえて長めの丈にする方法も人気です。ただし、中途半端に長いとひきずっているように見えるので、丈の長さは慎重に決める必要があります。

適切なサイズのカーテンを購入するために、あらかじめ窓に合うカーテンサイズを把握しておきましょう。その上でお好みのデザインや素材のカーテンを購入することが大切です。

既製カーテンのサイズの目安

カーテンには、一般的な窓の大きさに合わせて作られた既製カーテンと、サイズを自由に決められるオーダーカーテンがあります。既製カーテンはサイズが同一で大量生産しやすいことから、オーダーカーテンよりも価格がリーズナブルで、欲しいときにすぐ購入できる点などがメリットです。

ただし、既製カーテンは窓のサイズによっては適さない場合があります。サイズの目安を確認して、ご自宅の窓に最適なものを選ぶことが大切です。

既製カーテンに多いサイズ

既製カーテンは、主に以下のサイズで展開されています。

100cm、150cm、200cm
135cm、178cm、200cm
(レースの場合は丈から約-2cmのサイズ)

幅と丈は、それぞれ窓の種類に応じて選ぶことが大切です。主な窓の種類としては、腰窓・掃き出し窓・出窓が挙げられます。それぞれの窓の特徴を踏まえて、既製カーテンのサイズをチェックしておきましょう。

腰窓

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大人が立ったときに下枠が腰の高さぐらいまである窓のことで、腰高窓とも呼ばれています。腰窓用として主流になっているのは、以下のカーテンサイズです。

幅×丈 100cm×丈135cm
(レースカーテンの場合は丈133cm)

上記のカーテンサイズであれば、幅170cm~200cm×丈120cmほどの窓に2枚取り付けられます。丈を窓の下枠より長めにするのは、隙間から斜めに差し込む光を遮るためです。

掃き出し窓

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ベランダや庭に面したお部屋でよく見かける、天井近くから床まである大きな窓のことです。掃き出し窓用としては、2つのサイズ展開が多く見られます。

幅×丈 100cm×178cm
(レースカーテンの場合は丈176cm)
幅×丈 100cm×200cm
(レースカーテンの場合は丈198cm)

上記のカーテンサイズであれば、幅170cm~200cm×丈約180cm / 約202cmの窓に2枚取り付けられます。近年は掃き出し窓の高さの種類が増えているため、必ず窓のサイズを測った上で、適したカーテンを選ぶことが大切です。

カーテンの丈は、床から1~2cm短い長さを目安にしましょう。適したサイズの既製カーテンがない場合は、サイズが指定できるオーダーカーテンがおすすめです。

出窓

下枠が腰の高さぐらいまであり、壁から立体的に飛び出したデザイン性のある窓のことです。出窓にカーテンを掛ける際は、窓枠に沿ったカーテンレールに取り付ける方法と、出窓がある壁部分のカーテンレールに取り付ける方法の2パターンがあります。

壁部分のカーテンレールに取り付ける場合は、腰窓と同様に以下のカーテンサイズがマッチする傾向があります。

幅×丈 100cm×135cm
(レースカーテンの場合は丈133cm)

一方で、窓枠に沿って取り付ける場合は、窓のサイズや仕様によって適したカーテンサイズが異なります。窓のサイズを測った上で、既製カーテンではなくオーダーカーテンを購入すると良いでしょう。

既製カーテンが合わない場合は「オーダーカーテン」がおすすめ

オーダーカーテンは、好みのデザインや生地、機能性のカーテンを窓のサイズにぴったり合うように注文できるカーテンのことです。サイズを細かく設定することができるため、以下のような場合に適しています。

  1. 既製カーテンではサイズが合わない窓の場合
  2. ジャストサイズのカーテンを掛けたい場合
  3. 片開きのカーテンで窓を覆いたい場合

オーダーカーテンは、既製カーテンよりも色・柄や生地のバリエーションが豊富です。お部屋のイメージや用途に合わせて、お気に入りを見つけやすいでしょう。

また、縫製仕様を選べるケースが多く、こだわりがあるオリジナルのカーテンを作れる点も、オーダーカーテンならではのメリットです。クッションカバーなどのファブリックをカーテンと同じ生地で揃えれば、統一感のあるおしゃれな空間創りを実現できます。

新築のカーテン選びについて

カーテンサイズを測るときの注意点

窓に合うカーテンサイズがわかれば、既製カーテンから選べるのか、オーダーカーテンを選ぶべきなのかが一目瞭然です。カーテン選びに備えて、カーテンサイズの正しい測り方をしっかりと押さえておきましょう。

採寸の際に最も大切なポイントは、「カーテンレールのランナーを基準にして測ること」です。カーテンサイズの測り方のポイントを、幅と丈に分けて簡単に解説します。

幅の測り方

横幅は、集合住宅などで使われていることが多い「機能レール」の場合は、カーテンレールの左右(両端)にある固定ランナーの間隔を測ります。装飾用のキャップが付いた「装飾レール」の場合は、キャップの付け根から付け根までの距離を測りましょう。カーテンの仕上り幅は、左右の固定ランナー間の寸法×1.05~1.07です。

また、カーテンには片側から反対側まで開く「片開き」と、中央から両側に開く「両開き」があります。どちらのスタイルにしたいかで選ぶカーテンのサイズは異なるため、あらかじめ決めておくことが大切です。

1つの窓に2枚のカーテンを掛ける両開きは中央に隙間ができやすいので、横幅に少し余裕を持たせることをおすすめします。

丈の測り方

カーテンの丈の長さは、固定ランナーを軸に、窓の種類に適した指定の長さを測ります。

腰窓の場合は窓枠下から+15cm程度が目安です。窓のすぐ下に家具が置かれている場合は、カーテンが家具にかからないよう長さを調整すると良いでしょう。

掃き出し窓の場合は、固定ランナーから床までの長さから1~2cm程度マイナスした丈にするのがおすすめです。カーテンと床の間に少し隙間を作ることで、ほこりが付いたり裾がほつれたりすることを避けられます。

出窓は、カーテンを取り付ける場所によって丈の測り方が異なる点に注意が必要です。より詳しいカーテンサイズの測り方については、以下の記事もご確認ください。

カーテンの測り方について

サイズの合わないカーテンへの対処法

窓に適したカーテンサイズがわかっていれば、サイズに関する失敗を防げます。しかし、場合によっては丈が思ったより短い、あるいは長いといったケースもあるでしょう。

カーテンのサイズが合わない場合の対処法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

フックをアジャスター付きタイプに変える

カーテンフックのなかには、長さを調節できるアジャスター付きタイプもあります。最大で4cm程度長くできるので、カーテンの丈が少し短い場合の調節に便利です。

ただし、Aフック(一般的なフック)・Bフック(カーテンレールを隠せるフック)によって調節できる長さは異なります。

カーテンフックの違いについて

裾の長さを直す

アジャスターフックを使った長さの調整は、カーテンレールの取り付け位置などによっては行うのが難しい場合もあります。そのようなときは、裾の縫製を解いて縫い直したり、裾に別の生地を縫い付けて長さを足したりすると良いでしょう。ご自身で行うこともできますが、不安な場合は専門業者に依頼した方が安心です。

また、カーテンの裾が長い場合は、裾直しテープを使って短く調節することもできます。

幅の長さが合わない場合

カーテンの幅の長さが合わないことも考えられます。カーテンレールに対してカーテンの幅が長い場合は、見た目さえ気にならないのであれば、そのまま使用を続けても大きな問題にはなりません。カーテンレールが伸縮式で長さに余裕がある場合は、カーテンではなくレールの長さを調整して幅を合わせるのも良いでしょう。

一方で、幅が短いと隙間から光が漏れたり、外からの視線を遮れなかったりするため注意が必要です。カーテンの端の折り返しを外すことで少しだけ幅を広げられますが、基本的には買い替えるか専門業者に調整を依頼することをおすすめします。

カーテン選びはサイズがポイント

上記写真のカーテンはこちら

窓のサイズは多様化しているため、カーテンを選ぶ前にはサイズを正しく測っておくことが大切です。窓の種類やカーテンレールの種類によってサイズの測り方は異なるので、この機会にしっかりと覚えておきましょう。

既製カーテンで合うサイズがない場合やジャストフィットのカーテンを選びたい場合は、サイズを自由に決められるオーダーカーテンがおすすめです。サイズ選びを失敗して買い替えになることがないように、ご自宅の窓に最適なカーテンサイズを慎重に確認しましょう。

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