フラットカーテンの魅力とは?選び方や注意点を知っておしゃれなお部屋へ
おしゃれな空間創りのために、ぜひこだわりたいカーテン。選ぶ際は素材や色柄に注目することも大切ですが、カーテンの吊り元の種類(ヒダなど)によってもお部屋の印象が大きく変わります。
実はカーテンの吊り元の仕様はさまざまで、ヒダを取るカーテン(1.5倍ヒダ・2倍ヒダなど)、ギャザーカーテン、フラットカーテンなどがあります。その中で一般的なのはヒダを取るスタイルですが、最近ではヒダをほとんど取らないフラットなタイプも人気です。
そこで、今回はフラットカーテンに焦点を当て、その特徴や選び方のポイント、購入前に知っておきたい注意点についてご紹介します。
フラットカーテンの魅力とは
フラットカーテンとは、カーテン上部にヒダ山を作らないフラットな仕上がりのカーテンのことです。フックで掛ける一般的なタイプのほか、ハトメで穴を開けてポールに通す「ハトメカーテン」、布やテープで作られたタブでカーテンを吊り下げる「タブカーテン」などさまざまな種類があります。
やはり、ヒダの幅が均等につままれたカーテンのほうが見慣れているため、このフラットなスタイルを珍しく感じる方もいることでしょう。そこで、フラットカーテンの魅力について、ヒダ山のあるカーテンとの違いに注目しながら解説していきます。
比較的リーズナブルでデザイン性を活かせる
フラットカーテンの最大の魅力は、カーテンの柄や模様をきれいに見せてくれること。フラットな仕上がりで生地の柄がはっきりと見えるので、カーテンのデザインを存分に楽しめます。
また、ヒダ山のあるカーテンは高級感や華やかさ、上品さを表現できる点に対して、フラットカーテンは軽やかさやカジュアル感を演出できます。カーテンのデザインを活かしながら、すっきりとした空間に仕上げたい場合におすすめです。
また、フラットカーテンは1.5倍ヒダや2倍ヒダなど、ヒダを取るカーテンよりも使用する生地の量が少ないため、比較的リーズナブルな場合もあります。
素材の良さを自然体で感じられる
ヒダ山のないシンプルなフラットカーテンは、特にナチュラルテイストのお部屋やラフでカジュアルな雰囲気のお部屋に最適です。柄のあるカーテンでデザインを楽しむことも素敵ですが、無地のカーテンを選ぶと素材の良さを自然体で感じられる魅力があります。
ヒダ山のないシンプルなフラットカーテンは、特にナチュラルテイストのお部屋やラフでカジュアルな雰囲気のお部屋に最適です。柄のあるカーテンでデザインを楽しむことも素敵ですが、無地のカーテンを選ぶと素材の良さを自然体で感じられる魅力があります。
無地でフラットスタイルに仕上げる場合は、リネンやコットンなど素材感のあるカーテンを選びましょう。そのような天然素材の持つやさしい風合いは、布をさらっと掛けたようなフラット仕上げとの相性が良く、空間の心地よさを演出できます。
フラットカーテンは「横幅の選び方」がポイント
フラットカーテンは、横幅のゆとりをどのくらい持たせるかによって、掛けたときの雰囲気が大きく変わります。ここでいう横幅とは、生地の寸法(幅)ではなく、縫製して仕立てた寸法(仕上り幅)のことです。
横幅のサイズによって、生地のウェーブがほとんどないまっすぐな状態や、少しウェーブがかった状態など仕上がりに大きな差が生まれます。そのため、素材や色柄、お部屋のイメージに合わせて横幅の寸法を慎重に選びましょう。
フラットカーテンの横幅は、倍率で表現されるケースが一般的です。例えば「1.1倍」のフラットカーテンなら、カーテンの横幅をカーテンレールの長さに対して1.1倍にするということ。この倍率ではゆとりがほとんどないため、やや直線的なスタイルに仕上がります。
ちなみに、WARDROBE sangetsuではスタンダード(約1.5倍ヒダ)とリッチウェーブ(約2倍ヒダ)ではレールの長さの1.07倍、ライトウェーブ(フラット)では1.3倍をおすすめしています。まっすぐではなく1.3倍とほんの少しゆとりを持たせることで、天然の素材感をより一層楽しめるでしょう。
フラットカーテンの使いやすさのために知っておきたい2つのこと
素材やデザインの見え方にこだわりたいフラットカーテンですが、快適に使うためには使いやすさも考慮して選ぶことが大切です。そこで、以下ではカーテンの構造や使い方を踏まえながら、取り付ける前に知っておきたい2つのポイントをご紹介します。
【注意点その1】カーテンレールに合わせてフックを選ぶ
カーテンを掛ける際に使うフックには、「Aフック」と「Bフック」の2種類があります。取り付けるカーテンレールによっては選んだフックが適さない場合もあるため、事前にきちんと確認して適切なタイプを見極めることが大切です。
AフックとBフックそれぞれの特徴については、以下をご参照ください。
Aフック
カーテンレールの下にカーテンを吊るすため、レールが見えるタイプ。どのタイプのレールにも適しているので、一般的に多く利用されています。
特に天井にレールが付いている場合やカーテンボックスがある場合は、こちらのAフックが適しています。
Bフック
カーテンレールの正面にカーテンを吊るすため、レールが隠れるタイプ。遮光性を高めたい場合や、機能性レールを見せたくない場合に適しています。
ただし、カーテンの上部が天井に触れて開閉しにくくなる恐れがあるため、天井付けレールやカーテンボックスでの使用には注意が必要です。基本的には正面付け(窓枠上部の壁面にレールが付いているタイプ)の機能性レールにのみ対応しています。
どちらのフックを選んだらいいのか迷う場合は、生地がレールに触れないAフックがおすすめです。開閉時に生地が引っかかるストレスがなく、すらすらと開け閉めができて快適に使えます。
もしも合わないフックを選んでしまうと、せっかく想いを込めて選んだカーテンを快適に使うことができません。窓まわりの環境やカーテンレールの種類に合わせて、最適なフックを選びましょう。
【注意点その2】フラットカーテンを重ねるときは横幅を調整する
カーテンレールが2つ設置されているダブルタイプの場合は、室内側には厚手のカーテンを、窓側にはレースカーテンを掛けるスタイルが基本です。そのため、フラット仕様にする場合はその両方ともフラットカーテンにするケースが多く見られますが、2重レールに前後で吊るすと、カーテンを開閉するときに手前のカーテンと窓側のカーテンが干渉して、開閉しにくくなることがあります。
そのストレスを最小限に抑えるために、前後で吊るすカーテンの仕上り幅(レール幅に対しての倍率)を調整することが大切です。例えば、手前の厚手カーテンの仕上り幅をレール幅に対して1.3倍にする場合、後ろのレースカーテンの仕上り幅はレール幅に対して1.2倍程度にゆとりをおさえるとよいでしょう。
自分好みのフラットカーテンをオーダーメイド
選ぶ素材や柄、仕上り幅によって印象が異なるフラットカーテンは、オーダーメイドで作る方法が最適です。オーダーカーテンなら、お好みの素材やデザイン、縫製仕様を選んで、お部屋の雰囲気に合わせたオリジナルのカーテンを作れます。
生地のサンプルをお取り寄せいただけるWARDROBE sangetsuなら、実際の色柄や素材感を手に取って確かめながらオーダーできます。サンプル生地は5枚までお届けできるので、ぜひお気軽にご注文ください。
そして、生地をお部屋の雰囲気やインテリアに合わせながら、理想とするカーテンのイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。
お気に入りのフラットカーテンでこなれ感のあるお部屋へ
フラットカーテンは、窓辺をすっきりと仕上げたい場合やお部屋の印象を変えたい場合におすすめのスタイルです。素材や柄の組み合わせや仕上り幅に注目して選ぶことで、楽しみながら自分仕様のフラットカーテンを作ってみてはいかがでしょうか。
ただし、フラットカーテンのサイズやパーツなどを決める際には、いくつかの注意点があります。ここでご紹介したポイントをしっかりと踏まえた上でオーダーして、フラットカーテンならではのこなれた空間に仕上げましょう。