「リネンとは?」「麻との違いは何?」リネンの特徴をご紹介

「リネンとは?」「麻との違いは何?」リネンの特徴をご紹介
2019/06/12

リネンの歴史は古く、紀元前から使われてきた天然素材の繊維です。衣類によく使用されており、一度は名前を耳にしたことがあることでしょう。

しかし「リネンはどのような生地なの?」「麻との違いは何?」など、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか? 今回はリネンと麻との違いやリネンの特徴をご紹介します。

【目次】

リネンとは、古代から使われてきた天然繊維

 ・リネンの歴史

 ・リネンと麻の違い

 ・リネンの種類

天然素材であるリネンの特徴は?

 1.丈夫で長持ちする

 2.汚れにくい

 3.肌触りがよい

 4.吸水性に優れている

 5.通気性・保温性に優れている

リネンは長期間使える優秀な生地

リネンとは、古代から使われてきた天然繊維

リネンはフラックスという亜麻科の植物から作られる天然の植物繊維で、フランス語ではリンネルと呼ばれています。
リネンの発祥はユーフラテス川などいわゆる小アジア付近とされていますが、現在の主な産地はフランス北部やベルギーといった比較的寒い地域が中心です。

現代でも寝具や衣類をはじめ、さまざまな製品に使用されていますが、リネンはいつから使われ始めたのでしょうか。

・リネンの歴史

リネンの発祥は紀元前8,000年頃といわれており、人類最古の繊維ともいわれるほど古くから使用されてきた繊維です。

例えば古代エジプトでは神事にも使用されており、ミイラを巻くために使われた布もリネン製です。エジプト以外には、古代ギリシャやローマ人たちの間でも上質なリネンは愛されていました。

また、リネン(linen)は糸や線を意味する「ライン(line)」や下着を指す「ランジェリー(lingerie)」といった言葉の語源でもあり、リネンが生活に密着したものであったかを知ることができます。

このようにリネンは古くから身近な繊維として重用されており、現代でも衣類やシーツのような製品に広く使われています。

・リネンと麻の違い

衣類などの製品表示でよく目にする「麻」とリネンは、どのように異なるのでしょうか。
「麻」とは植物から作られる繊維の総称のことを指し、亜麻科のフラックスが原料であるリネンも麻の一種ということになります。

麻の種類としては、リネンのほかにラミー(苧麻・ちょま)、ジュート(黄麻)、ヘンプ(大麻)などが有名です。

それぞれ特徴や用途が異なり、リネンやラミーは衣類やタオルのような日用品に、ジュートはカーペット基布や麻袋などに、ヘンプはロープや衣類といったものに使用されています。

日本の家庭用品品質表示法ではリネンとラミーの2種類のみが「麻」表示を許可されており、他の麻繊維は「植物繊維」と表記するため、洋服などで麻と表示される場合はリネンかラミーが原料のものです。

・リネンの種類

実はリネンには産地や混紡した素材によって種類があります。その中でも特に代表的なものとして、アイルランド産の亜麻を使用した「アイリッシュリネン」やフランス産の「フレンチリネン」があげられるでしょう。

また、綿と混紡することで綿とリネンのメリットを合わせた「コットンリネン」や、ポリウレタンのような素材と混ぜ合わせることで伸縮性を高めた「ストレッチリネン」も衣類などでよく使用されています。

天然素材であるリネンの特徴は?

古代からファッションをはじめ生活のさまざまな場所で使用されているリネンですが、一体どのような特徴があるのでしょうか。天然素材であるリネン生地の持つ特徴をご紹介します。

1.丈夫で長持ちする

リネンは非常にしっかりとした素材で、他の自然由来の天然素材に比べて丈夫です。海外では100年以上にわたって使用されたリネン製品があるほどですから、その丈夫さが分かります。また、水に濡れることでさらに強度が増すという特徴も備えていますが、洗濯をすると収縮してしまうものも多いので、ご家庭で洗濯をする際は洗濯表示の確認が必要です。

水濡れに強くしっかりした丈夫な繊維を持つリネン生地は、カーテンやシーツのように日常生活で長く使用する製品の素材として非常に適しています。

2.汚れにくい

リネン生地には、繊維と繊維を繋ぐノリの役目をしているペクチンという多糖類が含まれています。
ペクチンはリンゴなどにも含まれる天然のゲル化剤で、これが含まれているリネン生地は汚れが染みにくく落ちやすいという性質に加え、抗菌性を持つともいわれ、清潔に使用することができます。

また、ペクチンには汚れにくくするだけでなく生地の毛羽立ちを抑える効果もあります。ポリエステルのような化学繊維と比べて静電気が発生しづらく、ほこりやごみが付着しにくいのも特徴です。
リネン製カーテンのようなご家庭でのお洗濯に向かないものを日ごろお手入れする場合は、ほこりを払うだけでも充分です。

丈夫で汚れにくい特徴を持つリネンの製品は、丁寧にお手入れを行うことで長く使い続けられるのが魅力です。

3.肌触りがよい

リネンとラミーはともに麻と表記することができる素材ですが、特徴が異なるので分けて紹介します。

■リネン

カーペット基布や麻袋に使われるジュートはゴワつきや刺激を感じる肌触りが特徴ですが、リネンはやわらかくさらっとした肌触りのよさをしています。
また繊維が細く短いため毛羽立ちが少なく、衛生用品などにもよく使用されています。

■ラミー

ラミーの繊維は太く長く、リネンに比べると毛羽立ちが多いです。
しかし、天然繊維の中ではもっとも強くハリやコシがあり、シャリ感を強く感じることができます。色が白く絹のように光沢があるため、発色がよいのもラミーの特徴です。

リネンもラミーも、さらっとした肌触りと使い込むほどに風合いが出てくるという特徴は共通しています。
細かな特徴も把握して、ご自身の好みに合った素材を選ぶようにしましょう。

4.吸水性に優れている

リネンをはじめとした麻は、コットンの4倍ともいわれる非常に高い吸水率を誇る素材です。吸水性だけでなく通気性や発散性にも優れているため、濡れてもすぐに乾くという特徴を持っています。

そのため、面積の大きなカーテンほど、梅雨時などは水分を含んで伸び、乾燥する時期は縮むこともありますが、それもリネンのカーテンがお部屋の湿気を調整している証です。

5.通気性・保温性に優れている

リネンの繊維は中が空洞で、空洞部には空気が含まれています。その空気が余分な熱を逃がすことで夏は涼しく、冬は中の空気が熱を保持するために温かく感じられます。
このように、リネンは天然のサーモスタットのような性質を持ち、通気性、保温性に優れています。

リネンは涼しげな見た目で夏の素材だと思われている方も多いかもしれませんが、実は春夏秋冬一年を通して使用することができる素材なのです。

リネンは長期間使える優秀な生地

リネンは水濡れに強いうえ汚れにくく、丈夫なため長持ちします。
また、長く使い込むことでさらに風合いが増していくのもリネンの魅力です。

一日の終わりにベッドに入るとき、さらっとやわらかな肌触りのシーツに包まれる。
次の日の朝、リネンのカーテン越しに感じるやわらかな光で目を覚ます。

流行りにとらわれず、いつの時代も愛されてきたリネン。

年月を経て一層風合いを増していき、わたしたちの生活になじんでゆく。
リネンのある暮らしを始めてみませんか。

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