カーテンはクリーニングするのがおすすめ! 日頃から行えるケア方法もご紹介


皆さんが毎日使うカーテンは、いつの間にか汚れていることをご存知ですか? 汚れたままの状態で放置しているとイヤなニオイや生地の劣化にもつながるので、定期的なケアとクリーニングをしたいところです。

しかし、きちんとお手入れをしたいものの、カーテンをどのタイミングで、どのようにケアすべきか知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、カーテンをクリーニングする方法や、キレイな状態を長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。

カーテンは定期的にクリーニングするのがおすすめ

窓辺をおしゃれに彩るカーテン、見た目から「まだまだキレイなはず」と思い込んでいませんか? しかし実際は、ホコリや花粉などのハウスダスト、料理のニオイ、タバコの煙などが生地に染みつき、驚くほど汚れていることがあります。

そのため、カーテンは定期的なクリーニングが必要です。クリーニングの頻度は環境や生活スタイルによって異なりますが、汚れが目立ちやすい薄手のレースカーテンは年2回、厚手のドレープカーテンは年1回程度が目安とされています。

クリーニングに出した方が良いカーテンの見分け方

「洗うのをつい忘れてしまう……」という方は、年に数回のことなのでプロにお任せする方法がおすすめです。特に、水洗い不可の洗濯表示が付いているカーテンは、自宅で洗うことができません。

カビが付いているカーテンも、漂白剤を使ってカビを落とすことはできるものの、生地が傷んだりカビが残ったりする恐れがあるため、自宅でキレイにするのは困難です。

いずれかの条件に当てはまるカーテンは、ご自身で洗おうとせずに、クリーニング店に依頼すると良いでしょう。

カーテンをクリーニングする方法

洗濯不可の表示があったり、頑固なシミやカビが付いていたりするカーテンは、クリーニングの専門業者にお任せすると安心です。業者に依頼する場合は直接お店に持ち込む方法と、宅配を頼む方法の2種類に分けられます。

どの方法が自分に適しているのかを見極めるために、それぞれのメリット・デメリットをチェックしておきましょう。

【方法その1】店舗型クリーニングに依頼する

水洗いできないカーテンや、自宅で洗うことに不安や手間を感じる場合、または頑固なシミやカビが付いてしまったカーテンは、地域のクリーニング店に持ち込んでクリーニングを依頼するのがおすすめです。

基本的に多くの店舗でカーテンクリーニングに対応していますが、事前に電話で確認しておくと安心です。なかには「当日仕上げサービス」や、高層マンションの居住者に義務付けられていることが多い、カーテンの「防炎加工サービス」を行っているところもあります。

店舗型クリーニングのメリットは、直接店員に要望を伝えられるため、満足のいく仕上がりが期待できることです。送料もかからず経済的ですが、カーテンを持ち運ぶ手間がかかる、営業時間内に足を運べないと利用できないといったデメリットもあります。

具体的なクリーニング料金はカーテンの素材や店舗、地域によって異なるものの、1㎡あたり450円~600円程度のところが多いようです。カーテンは窓の幅に対してゆとり(標準1.5倍程度)を持って作成されています。幅1m×高さ2mのカーテン1枚をドライクリーニングに出す場合、ゆとり分×1.5倍を考えると3㎡の料金となるので、1,350円~1,800円程度かかる計算になります。

ただし、遮光カーテンやデリケートな素材でできたカーテンのクリーニングは、上記よりも価格が高くなりやすいです。シミ抜きやカビ落としなどを行う場合はさらに追加のコストがかかることがほとんどなので、あらかじめ料金表を確認しておくと良いでしょう。

仕上がりまでに必要な日数もカーテンサイズや枚数、クリーニング店によって変わりますが、一般的には1週間程度が目安です。

【方法その2】宅配クリーニングを利用する

忙しくてなかなか店舗に出向けないという方には、宅配クリーニングがおすすめ。ネットで注文し、カーテンを宅配便で出すだけというお手軽な方法です。

店舗に持って行く必要がなく、仕上がったものも宅配便で送ってもらえるため、重たいカーテンを持ち運ぶ手間がかかりません。自分の好きな時間に出すことができるので、忙しい人でも利用しやすいサービスです。

一方、店舗型に比べると仕上がりまでに時間がかかり、料金も割高な傾向にあります。各業者のサイトにある金額一覧や見積もりフォーマットにカーテンの丈と幅を入力し、料金の目安を確認しておくと安心です。

カーテンをクリーニングに出す際のポイント

店舗型、宅配型に関わらず、カーテンをクリーニングに出す際は、クリーニングに出す前、出している間、戻ってきてからの3つのポイントがあります。クリーニングに出す際は以下のポイントを確認して、カーテンをキレイにできるように準備しましょう。

クリーニング前にフックは取り外しておく

フックを付けたままクリーニングに出してしまうと、フックを紛失したり別途料金がかかったり、カーテンが傷ついたりする場合があります。クリーニングに出す際はフックを取り外すようにしましょう。フックが取り外せないタイプの場合は、事前に業者に伝えておくと安心です

また、クリーニング後に傷やほつれが増えていたということも考えられます。万が一に備えて、フックを外す際はカーテンに破損しているところがないか確認し、写真などに証拠を残しておくことをおすすめします。

クリーニング中は代わりのカーテンを用意する

カーテンをクリーニングに出している間はカーテンがないため、外からお部屋の中が丸見えになってしまいます。代替用のカーテンを用意してくれるクリーニング店を活用するか、あらかじめ別にカーテンを1枚用意しておくと良いでしょう。

クリーニング後は「ヒダたたみ」で保管

クリーニングから戻ってきた後、すぐにカーテンをつらない場合は、「ヒダたたみ」でカーテンを収納して折りジワを防ぎましょう。ヒダたたみとは、カーテンをヒダ山に沿って折りたたんでから、収納スペースに合わせて2つまたは3つ折りにする方法です。

ヒダたたみしたカーテンを乾燥材などと一緒に袋に入れて保管しておけば、ホコリやカビから守ることができます。カーテンに折り目やシワがつく原因となるため、収納の際は上にものを重ねたり圧縮袋を使用したりするのは避けてください。

クリーニング中に窓の掃除も行おう

カーテンのクリーニング中は、窓周りがすっきりして細かな部分まで確認しやすいタイミングです。カーテンをクリーニングに出したら、その間に窓周りの掃除も行っておきましょう。

窓が汚れている場合は、濡らした新聞紙で全体を拭いてから乾いた新聞紙で乾拭きする方法がおすすめです。特別な掃除道具を用意しなくても、キレイに汚れを落とすことができます。新聞をとっていない場合は、マイクロファイバークロスやメラミンスポンジでも問題ありません。

水拭きだけでは汚れが落ちにくい場合は、薄めた中性洗剤で水拭きしてから乾拭きすると、汚れがきれいに落とせます。

また、カーテンレールの掃除を行うのもポイントです。上に積もったホコリを拭き取っておけば、カーテンにホコリが付着するのを防げます。

カーテンを自宅で洗濯する方法

洗濯表示のタグに「洗濯機可」「手洗い可」などのウォッシャブル表示があるカーテンは、自宅で洗濯するのもおすすめです。業者に依頼する手間やコストがかからず、正しい手順で洗えば短時間で汚れを落とすことができます。

  • 洗濯機可マーク
  • 手洗い可マーク

自宅でのカーテンの洗い方は、以下の3ステップです。

  1. フックを外し、洗濯ネットに入れる
  2. 洗濯表示に従って、適切な洗剤・洗濯コースを選ぶ
  3. 脱水は30秒程度にとどめ、カーテンレールに掛けて干す

自宅で洗濯する場合、乾燥機は威力が強すぎるため、使わないようにしましょう。

また、自宅での水洗いに適していないカーテンもあるため、事前に洗濯ラベルを確認することがポイントです。「洗濯(水洗い)不可のマーク」がついている場合は、迷わずクリーニングに出してください。

特に、綿や麻などの天然素材のカーテンは自宅での水洗いに対応していないことも多いです。無理に自宅で洗ってしまうと、色落ちや縮みなどが生じてカーテンの風合いが損なわれてしまいます。

  • 洗濯(水洗い)不可マーク

コインランドリーの利用を考えている方がいるかもしれませんが、洗浄力が強くて縮む可能性があるため、カーテンにはおすすめできません。

自宅でカーテンを洗濯する方法

日頃からできる! カーテンの5つのケア方法

定期的なクリーニングでカーテンは見違えるほどキレイになりますが、普段からケアしておくと清潔な状態をキープでき、クリーニングの回数を減らすことが可能です。ここからは、日常で行えるカーテンのお手入れ方法をご紹介します。

毎日カーテンを開け閉めする

カーテンを1日中閉めっぱなしにしていると、お部屋のニオイやホコリがカーテンに付着しやすいです。カーテンを清潔に保つために、毎日カーテンを開け閉めするようにしましょう。これだけでも、カーテンにニオイやホコリがつきにくくなります。

はたきを使ってホコリを落とす

カーテンにはホコリが付着しやすいため、はたきや掃除機を使って定期的に掃除することも大切です。掃除機を使う場合は、アタッチメントをブラシタイプに替えるとホコリをよりキャッチしやすくなります。ちなみに綿や麻など天然素材のカーテンは、ポリエステルなど化学繊維のカーテンに比べて静電気が発生しづらく、ホコリが付着しにくい特徴があるので、選ぶ際の参考にしてください。

もしも汚れてしまった時は、すぐに拭き取って汚れが残らないようにしましょう。落ちにくいシミには、衣料用の中性洗剤を薄めて布に含ませ、生地の下に清潔な布を当てた状態でトントンとたたきます。シミが広がらないように注意しながら、慎重に行いましょう。

部屋の換気や窓掃除をきちんと行う

部屋の換気をしっかり行うことも、カーテンを長持ちさせるポイントです。特に冬場は窓に結露ができやすく、水滴がカーテンについてカビが発生する恐れがあります。換気不足はお部屋のニオイがカーテンに染みつく原因にもなるため、こまめに換気を行いカビやニオイを防ぎましょう。

そして窓の汚れも、カーテンの汚れにつながります。窓ガラスや窓枠、網戸など、カーテンが触れるものは定期的に掃除することが大切です。

天然素材のカーテンは通気性が良く、カビが生えにくいという特徴があるので、湿気がこもりやすいお部屋には天然素材のカーテンを使うのもおすすめです。

消臭スプレーを活用する

毎日カーテンを開け閉めしたり、しっかり換気したりしても、カーテンにはある程度ニオイがついてしまうものです。カーテンのニオイが気になる場合は、布製品用の消臭・除菌スプレーを使うことで、染みついたニオイの改善が期待できます。

ただしカーテンの素材によっては、スプレーによってシミができる恐れがあります。裾などの目立たない部分や、カーテンと同じ素材の布切れなどに一度スプレーしてみて、事前に確認するようにしましょう。

カーテンレールの掃除も忘れずに

つい掃除を後回しにしてしまいがちなカーテンレールですが、溝に溜まったホコリはカーテンを汚す大きな原因に。掃除機やはたきなどを使って、できるだけホコリのない状態をキープすることが必要です。

汚れがひどい場合は、洗剤を含ませた布で拭いてから水拭きするとキレイになります。

定期的なクリーニングでカーテンをキレイに

カーテンは衣類と同じように繊維でできているため、定期的なクリーニングが大切です。使用する環境や生活スタイルにもよりますが、年に1回程度はクリーニングに出す、普段からこまめにお手入れするなどのケアを行うことで、長く愛用することができます。

清潔でキレイなカーテンは、とても気持ちが良いものです。正しいお手入れ方法やクリーニングに出す際の注意点を押さえて、お気に入りのカーテンを長持ちさせましょう。

仕立ての良いコートのように、長く使えるリネンカーテン商品一覧

お部屋のイメージを大きく変えるカーテンに、仕立ての良いコートのように上質なリネンのカーテンはいかがですか。
リネンは天然素材のなかでも丈夫なので、きちんとお手入れをすることで長く愛着を持って使えます。
また、天然素材はポリエステルなど化学繊維のカーテンに比べて静電気が発生しにくく、ほこりが付きづらいという特徴が。
日頃のお手入れは、お掃除のついでにほこりを払うだけでも充分きれいに保てます。汚れが気になるときはクリーニングでお手入れを。

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